男性更年期障害「朝立ち」はムスコからの大切なメッセージ
50歳そこそこで、まったく「朝立ち」がないとしたら、それはテストステロン低下による男性更年期障害が進んでいる可能性がある。
「朝立ちは、医学的には『モーニングエレクション(朝のエレクション)』と言いますが、性的な妄想や刺激とはまったく関係がありません。朝に限らず、体は眠っていても脳の一部は活動しており、50代でも健康な状態なら3分の1から4分の1の時間は勃起しているのです。40代、50代で朝のエレクションがない人は、血管の状態が悪化している可能性があります。というのも、人体でもっとも細い動脈はペニスにあるからです。その直径は1~2ミリほど。その血管が弱って、もしかしたら動脈硬化を起こしているとしたら、異常は徐々により太い心臓や脳の血管へと進んでいくのです」
ED(勃起障害)と心筋梗塞の関連性を示すデータもあるのだという。
「さらに糖尿病などのメタボリック症候群が進行している場合も、朝立ちがなくなります。そもそも、朝のエレクションが減る一番の原因は、テストステロンが減少して『男性更年期障害』を起こしているからなのです」