冬が旬の長ねぎには“風邪予防”に役立つ栄養素がてんこ盛り
関東地方でも最低気温がググッと下がる12月。スーパーの店頭には多くの冬野菜が並ぶ。中でも大根や白菜と並んで、人気がある旬の野菜といえば、長ねぎ。
全国各地で作られているものの、その多くは東京近県で作られている。都道府県別の生産量上位(平成29年「野菜生産出荷統計」=農水省から)は――。
1位…千葉/6・0万トン
2位…埼玉/5・8万トン
3位…茨城/5・1万トン
この3県で全国の約37%を生産。いずれも大消費地である東京に近いだけに、これらの商品なら鮮度も文句ナシといったところか。
参考までに、市町村別の生産量ランキングでは、深谷市(埼玉)がトップ。同市の“深谷ねぎ”といえば有名なブランドねぎだ。
食卓では珍しくもない野菜だけに特別感はないものの、栄養面からみると、疲れ気味のオジサン世代こそ積極的にとりたい冬野菜といっていい。
まず、白い部分には、菌やウイルスの働きを抑制し発汗、解熱作用があるネギオールがたっぷり。ビタミンC、β―カロテンのほか、ビタミンB1の吸収をアップさせるアリシンも含まれる。B1は疲労回復効果が期待される。
青い部分だって負けてはいない。ネバネバ成分のフルクタン、カロテン、カルシウムなど抗酸化作用や免疫力アップに役立つ成分を含んでいる。
毎日の食卓で双方を欠かさずとれば、かぜやインフルエンザ予防に役立ちそう。ねぎの底力、大いに期待すべきだ。