新型コロナ感染拡大防止 なぜ「ここ1、2週間が最重要」か
現在の感染対策は、症状のある患者さんを診断し、それから濃厚接触者を割り出して追跡する方法が主体です。しかし、この方法が有効なのは、無症状期間の感染が少なく、基本再生産数が高くない場合です。最近の研究では、基本再生産数が2・5で40人の患者が発生した場合、無症状からの感染が全体の1%を超えると封じ込めはできない、という推計になっています。要するに、今の状況が少しでも悪くなれば、今の方法での封じ込めは不可能ということになり、より国民の生活を制限するような方法を取らないと、感染拡大を防げない事態となることを覚悟しなければならないということです。
この先、基本再生産数が減少するかどうかが、天王山といえるのです。