「歯周組織再生療法」とは歯槽骨を再生する治療のこと
【Q】歯科医院で歯周病と診断されました。先生から「歯周組織」の再生処置があると聞きましたが、どのようなものでしょう?
【A】「歯周組織」とは歯槽骨と呼ばれる歯を支えている顎の骨のことです。歯周病は、原因となる歯石やプラーク(細菌)を取り除くことで病状を抑えることができますが、失った骨を完全に元に戻すことはできません。勘違いされている方も多くいますが、歯周病とは、歯茎(歯肉)ではなく歯槽骨を失う病気なのです。
今回お話しするのは、この歯槽骨を再生する治療「歯周組織再生療法」です。
方法はいろいろありますが、エムドゲイン(EMD)法やリグロス(塩基性線維芽細胞増殖因子)を用いた方法が主流となっています。
処置としては、まず歯茎を切開し、歯石やプラークを取り除き、エムドゲインやリグロスといった材料を歯周病によって失われた歯槽骨の歯根面に塗り、歯茎を元の位置で縫い合わせます。術後すぐに再生するわけではなく、おおよそ半年ぐらいかけて歯槽骨が再生します。