目からのコロナ感染を防ぐにはメガネかコンタクトレンズか
【Q】新型コロナウイルスは目からも感染すると聞きました。対策でメガネとコンタクトレンズどちらがいいですか?
【A】新型コロナウイルスを含む感染症対策の基本は、「手洗い」と「マスクの着用を含む咳エチケット」です。しかし、目の保護も忘れてはいけません。
日本の眼科医の集まりである「日本眼科学会」「日本眼科医会」からは、新型コロナウイルスによる結膜炎の感染予防のため、手で直接目を触らないといった対策が発表されています。
私はそのために、「新型コロナウイルスの流行中はコンタクトレンズよりもメガネを使うべき」と考えています。どうしてもコンタクトレンズがいいという患者さんにはだてメガネを提案しています。3月10日に「新型コロナウイルスは目から感染する可能性がある」と発表した米国眼科学会は、明確にメガネを推奨しています。「感染者の咳・くしゃみで噴霧された液滴が目に入ったり、新型コロナウイルスが付着したドアノブなどを触った手で目をこすったりすると目から感染し得る」というのが理由です。コンタクトレンズの使用者はその着脱時以外にも目と顔に触りやすい傾向があることを指摘して、「メガネに切り替えることを検討してください」と明言しています。さらに「メガネには咳・くしゃみからの飛沫を防ぐ効果も存在する」とそのメリットを強調しています。