著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

きゅうりはカリウム豊富ゆえ夜に摂るべし ぬか漬けでビタミンB1が10倍に

公開日: 更新日:

 きゅうりが1987年にギネス登録されたのをご存じでしょうか?「最も栄養のない野菜」と記憶している人がいますが、実際は「Least calorific fruit(最もカロリー値の低い果実)」です。

 カロリーとは熱量(エネルギー)を示す単位で、食品に含まれる炭水化物、タンパク質、脂質の合計を言います。ですからカロリー値が低いから栄養素が少ないとは一概には言えません。

 95%は水分ですが、残り5%に重要な栄養素が含まれています。

 まず、体内の余分なナトリウムを体外に排出する作用があるカリウム。夜間の食塩摂取は夜型を引き起こしやすいので、是非夜に摂りたい栄養素の一つです。

 その身は淡色野菜ですが皮の緑色には、抗発癌作用や免疫賦活作用のあるβ-カロテンや、腸内環境を整える不溶性食物繊維も豊富です。

 さらに約1本分(100g)に含まれるビタミンB1(0.03mg)はぬか漬けにすると約10倍(0.26mg)に増加するという報告もあります。ぬか床にもよりますが、平均的なぬか漬けの塩分はきゅうり1本あたり1g。一日の塩分量の目安は男性7.5g未満、女性6.5g未満ですので、極端に塩分制限が必要な方以外は、食べ過ぎなければ問題ない量でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出