完治困難な膵臓がんの治療が変わった 新薬が6年ぶりに登場
膵臓がんは早期発見が難しいがんだと述べた。とはいえ、約20%の患者は完治が期待できる切除可能のステージⅠ・Ⅱで発見されている。知っておくべきは、膵臓がんが疑われる症状「腹部・背部痛」「黄疸」「糖尿病の増悪」だ。
「胃痛や腹痛、背中痛がある時、胃や腸などの検査で異常なしとなっても安心せず、念のために膵臓も調べる。糖尿病の血糖コントロールが急に悪化したら、膵臓がんも疑う。それが膵臓がんの早期発見につながるかもしれません」
家系に膵臓がん患者がいる、糖尿病・慢性膵炎・肥満がある、喫煙・大量飲酒の習慣がある、膵嚢胞がある人は、リスクが高いことも分かっている。複数のリスク因子を持つ人は、1~2年に1回、超音波検査などを受けるべきだ。
なお、昨今注目が高まっている免疫チェックポイント阻害剤だが、膵臓がんにおいては、いまだ期待できるデータは出ていない。