<2>多くの研究で明確な効果を確認 「糖尿病」を予防する!

公開日: 更新日:

「2014年の糖尿病専門誌で報告された論文によると、これまでの多くの研究に登録された、110万人以上のデータを解析した結果、珈琲をたくさん飲む人ほど、2型糖尿病になるリスクが低下していて、1日3杯飲む人では2割、5杯飲む人で3割糖尿病になるリスクが低下していました。実は、私自身、新規の患者さんが来るたびに問診で珈琲を毎日どのくらい飲むかを10年間近く聞き取り調査して5000人のデータを集めたことがあります。そのときも珈琲を1日3杯以上飲む人は糖尿病リスクが2割程度低下することが示されました。ですから、この報告にはとても興奮しました」

 糖尿病になると膵臓から出るインスリンというホルモンが不足しているか、その働きが悪いために、血糖値が上昇して、全身の血管が痛んでしまう。しかも、糖尿病は症状のないままに進行し、気が付いた時には全身の血管が老化して、取り返しのつかない状態になってしまう。一定程度進行すると二度と元に戻らなくなる。

「糖尿病が怖いのは、合併症です。糖尿病性の、網膜症、腎症、神経症という3大合併症のことを聞いたことのある人も多いことでしょう。網膜症とは目の後ろ側にある網膜と夜荒れる部分の血感に動脈瘤や出血、異常な血管の増殖などが起きるものです。最初は症状がありません。しかし、網膜が出血を起こして目の中の出血が広がると失明してしまいます。腎症は血液中の老廃物を取り除いて尿として体の外に排出するための腎臓が壊れていく病気です。進行して腎臓の機能が働かなくなると人工透析なしには生きていけなくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  4. 4

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  5. 5

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  1. 6

    小泉進次郎の自民総裁選出馬に暗雲…「3つのネガティブ材料」で“客寄せパンダ”に急激な引き潮

  2. 7

    小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催

  3. 8

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ