知られざる治療法や意外な痛み回避策を紹介するサイト開設
セックスの痛みは口に出しにくい悩みのため、当事者同士が経験を分かち合う機会は、めったにありません。でも、もしそんな機会があったら、「勇気を振り絞って病院に行ったけど、痛みの解決につながらなかった」といった声が多いのではないでしょうか。
その理由のひとつに、セックスの痛みの原因が多岐にわたっていることが挙げられます。病気や身体的な問題のほか、精神的な問題もあり、婦人科では十分に対応しきれない場合も。セックスの痛みに詳しい医師や心理職が少ないことも問題です。そのため「身体的には異常なし。セックスが痛い原因は不明のまま」となってしまいがちなのです。
若い世代であれば、妊娠を望んでいるのにセックスができないことから、独身やセックスなしの結婚である“未完成婚”を選ぶしかないかもしれません。結婚生活の途中で痛くなった場合は、「相手に申し訳ない」と浮気を容認したり、「女じゃない」と落ち込むことも。セックスの痛さは、QOL(生活の質)に大きく影響するのです。
WHO(世界保健機関)や性の健康世界学会(WAS)が提唱する性の健康では、「誰しもが健やかな性生活を送れる権利がある」とされています。しかし、そこには苦痛しかない。