感染封じ込め成功国からの帰国<1>マスク姿は街から消えている

公開日: 更新日:

 感染者数がゼロの日もある現在、台湾は「防疫新生活運動」をスローガンにして、マスクの着用や手洗い、店に入るときの検温の協力を要請している。

女性はピンク色、男性は黒や青色系のマスク着用が多かったのですが、そのマスク姿も街から次第に消えています」(古川さん)

 帰国の準備をしながら古川さんは、インターネットの検索で日本のコロナ情報を収集。特に「厚労省医薬・生活衛生局検疫所業務管理室」の案内を熟読した。大要こう記されていた。

「帰国されたお客様へ PCR検査を受けること。飛行場から自宅までの公共交通機関(鉄道、バス、タクシー、飛行機、旅客船)の使用は不可。入国した次の日から14日間は、申告した宿泊先で待機」――。

 外務省にも直接問い合わせをすると「8月に日本に帰国する人は、2週間の隔離を前提にしてください」と説明された。

 古川さんに成田まで、車で迎えに来る親族はいない。移動に自力(レンタカー)は可だが、ここ数年ハンドルを握っておらず、運転に自信がなかった。

 古川さんは台湾で成田のホテルを予約し、自宅から台北市郊外の「桃園国際空港」までタクシーを走らせた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」