夫が感染…妻はその時<後編>検査は陰性で心底ホッとした
新型コロナウイルス感染者が再び急増しつつあった7月中旬、一緒に暮らしている夫(44歳)に感染が発覚した織本まやさん(仮名=35歳)。夫が感染したと思われる日から、発熱の症状が表れて検査を受けた日まで、10日間ほど寝食を共にしていたことから、自分も感染を覚悟したという。 しかし、幸いなことに自費診療のPCR検査では「陰性」だった。このところ急増している家庭内感染を免れたのだ。
「検査は唾液を調べるタイプで、翌日には結果が分かるとのことでした。それで、ひとまず自宅マンションに戻ることにしました。隔離入院することになった夫はすでに不在でしたし、もし自分も感染していたら人と接触するわけにはいきませんから」
帰宅中、まやさんの携帯電話に保健所から連絡が入った。夫と接触がなかった日から14日間は自宅で待機するようにとの指示だった。
「今回の検査で陰性だったとしても、念のためしばらく自宅待機が必要になるかもしれないと考えて、まずは自宅を“消毒”することにしました。新型コロナウイルスを破壊して無毒化するという次亜塩素酸水で、部屋中を拭き掃除です。浴室やトイレも含めたすべての部屋、床、壁、テーブル、イス、ドア、ドアノブはもちろん、食器から冷蔵庫の中まで徹底的に拭き取りました。洗濯できないベッドのマットレスもしっかり干しました」