便の検査で血が混じったら「どこからの出血なのか」が問題
同じく小学校低学年の頃の、ゾクッとする忘れられない思い出があります。教室での私の席は左側が窓に接していて、前から7番目でした。私のすぐ右側の列で1つ前の席には、可愛い女の子が座っていました。私が正面に立つ先生の姿を見るには、いつもその女の子の後ろ姿が視野に入ります。
ある日の授業中、私はその子の後ろ姿を見て、「わ!」と大きな声をあげてしまいました。椅子に座った彼女の短いスカートの裾から素足にかけて、長い紐がゆらゆら動いているのが見えたのです。寄生虫のサナダムシだと思います。
すぐに先生が彼女のところに来て、手にした紙でその虫をつかんで引っぱったと思ったら、「あ、切れた」と言いました。“紐”の長さは20センチくらいはあったと思います。一瞬、教室は大騒ぎとなり、彼女は泣き出し、保健室に連れて行かれました。先生は「静かに!」と騒ぎを収め、授業が続けられます。彼女は、授業の合間の休み時間になって、何事もなかったように戻ってきました。
便の検査では、細菌を調べる場合があります。調理従事者には感染防止の点からそれが義務付けられ、腸管出血性大腸菌O157、赤痢菌、サルモネラ菌など、感染症を起こす細菌が検出されれば、調理はできません。