矢方美紀さん 25歳で乳がんに「世界の見え方が変わった」
矢方美紀さん(タレント・声優 28歳)=乳がん
「乳がんですね」
そう告げられたのは2018年の年明けでした。年末にセルフチェックで左胸にしこりを感じて、乳がん検査を受けたときのことです。
きっかけは2017年に亡くなった小林麻央さんの報道でした。闘病の様子を映したテレビ番組がとても心に響いて、そのときに乳がんのセルフチェック方法があると知って実践してみたのです。そうしたら、ビー玉のようなしこりがポコッと……。半信半疑で病院に行きました。
乳がんと告げられたものの、「ステージ1だから全摘出じゃなくていいです」と言われ、私も初期に見つかってよかったと思い、「部分切除でいいんだな」と覚悟しました。
その後、母親が調べてくれた病院に紹介状を書いてもらって、手術はそこで受けることにしました。しかし、改めて検査をするとリンパ節への転移が見つかり、しこりの大きさやMRI検査の結果を含めた総合的な判断で「ステージ2b」との診断が下りました。
部分切除だと思っていたのに、「全摘を考えたほうがいいですね」と言われ、さらに「摘出手術後には病理検査次第で抗がん剤と放射線治療をすることになるかもしれない」というのです。