矢方美紀さん 25歳で乳がんに「世界の見え方が変わった」

公開日: 更新日:

 先生のお話では、「20~30代の若年性乳がんでは、残しておくと中高年になって再び乳がんに罹患する可能性がある。もし罹患してしまうともう手術ができないから、今しっかり取り除いたほうがいいだろう」とのことでした。

 仕方なく全摘を決断すると、次は「乳房再建をどうするか」という話になります。乳房の同時再建術をすれば、片胸のない状態を見なくて済むメリットはありますが、もしその後に放射線治療を行うと、人工物にしろ自家組織で再建するにしろ、劣化や変形の可能性を伴うと言われました。

 放射線治療をするかしないかは、手術後に病理検査をしてみないとわかりません。幸い再建手術にも保険が利くようになったと聞きましたし、全摘後に再建した胸の写真をいくつか見せてもらったところとてもきれいだったので、「後からでもいいか」と思って同時再建は選択しませんでした。

 案の条、術後の治療は抗がん剤と放射線になり、加えてホルモン治療をすることになりました。10年間、薬を飲み続ける治療です。抗がん剤ではほとんどの毛が抜けました。体調不良の悩みも尽きませんでした。今も3カ月に1回の検診、年に1回のエコー検査や右胸のマンモグラフィー検査もしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由