冬のマスク過信は禁物 元気なウイルスが多く漂う

公開日: 更新日:

 そのうえ、冬はヒトの抵抗力も大きく低下する。

「冬は冷気による刺激でヒトの血管をとりまく交感神経が活発となって、全身の血管が締め付けられます。体を動かすことも少なくなります。血流を良くして全身の栄養状態や免疫の働きを良好にする血管内皮機能が落ちます。異物を捕まえて外に押し出す繊毛もそれを取り巻く粘液も乾燥によりうまく働かず、人の免疫機能は落ちて体の組織を壊す炎症が広がります。夏の感染対策は落ちたウイルスによる接触感染を中心に考えればよかったのですが、冬は空気対策を中心に考えることが重要です。それにはマスクを過信しないことから始めるべきです」

 つい半年前まではマスクの予防効果には疑問があったことを思い出して欲しい。世界保健機関(WHO)が健康な人はマスクをしないように勧告していたことは記憶に新しい。

 しかし、その後の研究で、マスクに飛沫感染や空気感染をある程度予防する効果があることが証明された。だからこそ、世界的にマスク着用が推奨され、マスク着用の習慣のなかった欧米でも公的な場ではマスクが当たり前になった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」