コロナワクチンの効果を評価するのは早すぎるのではないか
そもそもワクチンが有効だとする、イスラエルのデータ解析をもって世界中の人が「ワクチンは有効」と考えていいのだろうか?
■論文の解析対象の死亡は41例
2月24日付の医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」に掲載された「1回目の接種から14~20日後に新型コロナウイルスの発症率が57%低下し、重症化率が62%低下、死亡の予防における有効性は72%」「2回目のワクチン接種から7日以上経過した人は、未接種者に比べて新型コロナウイルス感染症の発症率が94%低く、重症化率も92%低い」との論文からメディアでは「ワクチンは有効」と報じている。その分析手法はもちろん正しいが、評価にはより慎重であるべきだとの考えを持つ向きもある。
例えば、この論文で最終的に解析した死亡数は41人に過ぎない。それは各約60万人のワクチン接種群と非接種群において、年齢、男女などが同じになるようにマッチングされており、それに外れていると判断された場合の死が除外されているからだ。
その結果が大規模で厳正な研究により得られたのはわかるが、短期間の、それも少数例の分析の数字をそのまま信じていいのだろうか?