コロナワクチン接種の健康被害は頻度が高く症状も重いのか

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスワクチンを投与した高齢者が33人死亡――。ノルウェーでの報告に不安を抱いた人は多いだろう。日本でも2月下旬からワクチン接種が始まる予定だが、大丈夫なのか。

 ノルウェーでは高齢者向け介護施設に入居している人から優先的にファイザーのワクチン接種が始まっていて、1月中旬までに4万3740人が投与を受けた。そのうち、75歳以上の高齢者33人が死亡したという。接種を受けた高齢者の中には、持病があって余命が数週間から数カ月だった末期患者も含まれていて、ノルウェー医薬品庁は「33人の死亡例とワクチンを直接結び付ける証拠はない」としている。

 ファイザーのワクチンを80万人以上が接種したドイツでも、7人の高齢者が接種して間もなく死亡している。こちらも、死因は患者の基礎疾患でワクチン接種ではないと判断された。

 アメリカ国立衛生研究所(NIH)でウイルス学・ワクチン学の研究に携わった本間真二郎医師(七合診療所所長)は言う。

「ほとんどのワクチンで、痛み、腫れ、発熱、吐き気、下痢といった一般的な副反応が表れるケースが多く見られます。多くの健康な人には深刻な問題にはならないといいますが、持病を抱える高齢者にとっては致命的になってしまう可能性がある。高齢者や持病がある人への接種は慎重に検討すべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇