納豆で免疫力アップ? 1パックにさまざまな栄養素が凝縮
「体に良さそう」と多くの人がイメージする食品、納豆。最初の緊急事態宣言が出された昨年4月は、記者が住んでいるエリアのスーパーでは「納豆がめちゃくちゃ売れている」と耳にした。消費者庁は「(食品などの)ウイルスに対する効果を裏付ける根拠は認められていない」としていたが、それでも多くの人の頭に「発酵食品を食べたら免疫力が上がりそう。とりあえず納豆を食べておこう!」という気持ちがあったのだろう。
「タカノフーズ」のホームページによれば、納豆1パック(45グラム)には、免疫機能を健全に保つビタミンB6が銀杏80粒分、筋肉源になるタンパク質が牛肉肩ロース45グラム分、血圧を下げるカリウムがトマトジュース5分の3缶分、貧血対策の鉄分が牛レバー40グラム分、余分な脂肪排出に役立つ食物繊維がニンジン2分の1本分……。
とにかく、1パックにさまざまな栄養素がギュギュッと凝縮されているのだ。時間がない時はご飯にそのままかけて、余裕があるならオムレツやチャーハン、パスタの具材に。活用の幅が広いのも納豆の魅力だ。
ちなみに日刊ゲンダイ記者の母親(70代)は、コレステロール対策として納豆をこの15年、毎日食べているが、生粋の大阪人であり、もともとは納豆を好きではない。少しでもおいしく食べるために、タマネギ1個に酢を大さじ半分かけ、レンチン後にミキサーにかけた自家製タマネギペーストを納豆にかけて食べている。「クリーミーになって食べやすいで。タマネギも血液サラサラにいいって聞いたし。あんたもやったらどうや」と、帰省のたびにすすめられる。