人間は悩んで当たり前!やらない後悔よりやる後悔を
年齢を重ねていくと、「こうしておけばよかった」「ああしておけばよかった」など、過去の行動を後悔するシーンが増えがちです。一方で、「子供に迷惑をかけたくない」「経済的な余裕はあるだろうか」という具合に、老いていく自身に対して漠然と不安にかられることも珍しくはないでしょう。つまるところ、人間は悩み続ける生き物なのです。
「人は考える葦である」とは、哲学者パスカルの有名な言葉です。人は自然界の中の一本の葦に過ぎないが、考えられる脳を備えている点で偉大なのだ――と。そして、考えることが人間らしさでもあるとパスカルはうたっています。ですから、考えることはとても大切なのです。過去を振り返ると後悔が、未来を考えると不安が押し寄せるのも、人間が考える葦である以上、当然。悩むから人間なんですね。
ただし、考え過ぎは、あまりいいとは言えません。考え過ぎるからミスをするし、決断できなくなり、躊躇し、心の病気になってしまう。であれば、考え過ぎないための自分のルールを決めておくことがポイントです。
たとえば、レストランでメニューが多過ぎて決められないときは、本日のおすすめにする。やる気が出ないときは、うだうだやらない理由ばかり考えていないで、「あとでやろうはバカヤロウ」と自分に言い聞かせて、とにかくやり始める。あるいは、やることを完全にルーティン化して、やらなければいけないことは自動的にやるように、やらないと逆に気持ち悪くなるくらいにする。考え過ぎる前に、行動を起こす癖を付けてしまえばいいのです。