ワクチンの接種は「N501Y」型の感染防止にどれぐらいの効果があるのか
ファイザーやモデルナのワクチンは「mRNA」ワクチン、アストラゼネカは「ウイルスベクターワクチン」と、それぞれ作製方法が異なるため、効果や副反応にも違いが出るのだ。
【Q】mRNAワクチンが変異株にも高い有効性を示すのはなぜか
【A】「mRNAワクチンは免疫原性(抗原が体内で免疫反応を引き起こすこと)が強く、ウイルス増殖の阻止をする働きを持つタンパク質(インターフェロンなど)を活性化する性質を持ちます。また、ウイルスの遺伝子情報から作られる抗体タンパクを体内で人工的に大量に作るワクチンなので、変異したウイルスのゲノム配列情報さえわかれば、どの変異にもすぐに対応が可能です」
一方のウイルスベクターワクチンは、チンパンジー由来の風邪のアデノウイルス(体内では病気を起こさないウイルス)をベクター(運び屋)として使っている。だが、このワクチン自体が免疫によって排除されることがあるため、免疫原性はmRNAに比べると弱いとされる。