著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

新型コロナに一度感染した人の再感染率は?ランセットで報告

公開日: 更新日:

 細菌やウイルスなどの病原体に感染すると、その病原体に対する免疫を獲得し、再び同じ感染症にかかりにくくなります。これを獲得免疫と呼びますが、長きにわたり免疫効果が持続する感染症と、そうでない感染症があります。

 たとえば、おたふく風邪は一度感染すれば生涯にわたり免疫を獲得することができます。しかし、風邪の原因ウイルスやインフルエンザウイルスに感染して獲得された免疫は、その後の再感染を完全に予防するものではありません。新型コロナウイルスについても獲得免疫を得られるはずですが、その効果について詳しいことは分かっていませんでした。そんな中、新型コロナウイルスの再感染率を検討した研究論文が、世界的にも有名な医学誌、ランセットの電子版に3月17日付で掲載されました。

 デンマークで行われたこの研究は、新型コロナウイルスのPCR検査に関するデータベースに登録されている52万5339人が解析対象となりました。感染流行の第1波(2020年3~5月)と、第2波(2020年9~12月)における検査結果から、再感染率が検討されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動