「日本では法律に基づき行われる定期接種と患者さんが自分の意思で受ける任意接種があり、病院に少なからぬ収益をもたらしています。例えば毎年10月ごろから始まるインフルエンザワクチンなどは自由診療扱いで、開業医の中には病院スタッフの冬のボーナスの資金源としてアテにしているところもある。もし、新型コロナをキッカケにワクチン接種の業務が薬剤師に奪われたら、経営が苦しくなる病院も出てくるでしょう。それを心配している医師もいると思いますよ」(前出の医師)
未曽有の危機を前に、ワクチン接種が切り札というなら、そんなことを気にしている場合じゃない。