ワクチン接種後の「心筋炎」は16~19歳の男性で特に目立つ
ワクチンにより、他国に先んじて新型コロナウイルスを制したとされるイスラエル。そこから気になるニュースが入ってきた。
イスラエル保健省が1日、米ファイザー製の新型コロナワクチン接種後、若い男性を中心に心筋炎を発症したとの報告を受け、ワクチンとの因果関係がある可能性が高いとする調査結果を公表したという。
昨年12月から今年5月までにワクチン接種をした約500万人のうち、275人が心筋炎を発症。多くは約4日程度の入院ですみ、95%は症状が軽度だった。
調査では「女性より男性に多く」「16歳から30歳までの男性において、2回目の接種を受けたことと心筋炎発症が関連する可能性のあること」が分かったとし、16~19歳の男性で特に関連性が見られたとしている。
同様の指摘は米国でもなされていて、米疾病対策センター(CDC)も接種と心筋炎の関係を調査中だ。先月22日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。
日本ではどうか。注目されていないが、先月26日に開かれた厚労省の合同専門部会では2月17日から5月16日までに、予防接種法に基づき医療機関から4件、薬機法に基づき製薬会社から7件、報告されている。