コロナ禍の面会制限 「最期のタイミング」を合わせるのは難しい
がんが進行し、治療法がなくなった終末期において、多くの患者は次第に食べられなくなり、下肢の浮腫が強くなり、自分では動けなくなります。常に臥床で、安静時でも呼吸困難やせん妄などの症状から、家族も医療者もいよいよ看取りの時期が近いことを知ります。
緩和医療の医師や看護師は、患者ひとりひとりの命を考え、希望、家族の思いなどから個別に援助していきます。以前、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏は、「死と、老いと、生と」という題で終末期についてこのように述べていました。