もうダメだと思った デンジャラス安田さん髄膜腫を振り返る

公開日: 更新日:

 この時の先生の「良性」という言葉を信じて、僕はこのあと一切、髄膜腫のことを調べたり聞いたりしませんでした。奥さんと再び病院へ行った時も僕は一切質問せず、なるべく目をそらして怖い情報を入れないようにしていました。

■面会に来た妻に抱きつかれてビックリ

 入院は「10日間」とのことでした。入院前日の番組収録で、演者やスタッフに報告すると「入院中のことを毎日メモしておけば?」と勧められたので、できる限りスマホにメモしましたよ。「10日後に退院する安田」ってタイトルをつけて(笑い)。

 手術は朝9時から午後2時半までかかったようです。全身麻酔だったので、気づいたらICU(集中治療室)にいました。開頭した頭はしっかりあおむけであまり動かせないよう特殊な枕にスッポリはまっていました。痛み止めがよく効いていたようで、メモによると翌日にはもう朝食の納豆を食べています。

 すこぶる順調な入院生活の中でひとつ想定外だったことがありました。手術の翌々日、コロナ禍で原則家族も病室に入れない状況の中、例外的に面会が認められた奥さんから急に抱きつかれてビックリしたんです。いつも割と冷静な奥さんなので事情を聴くと、どうやら手術中の映像を見せてもらったようでした。なかなかの“画”だったようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…