もうダメだと思った デンジャラス安田さん髄膜腫を振り返る

公開日: 更新日:

 そんなある日、熱が出て、大きな病院でPCR検査を受けることになりました。行くはずだった脳神経外科のある病院です。幸いPCRの結果が「陰性」だったので、ついでにそのまま脳神経外科を受診することにしました。

脳梗塞なら一度腕が動かなくなったら動かないままなので、おそらく脳梗塞ではないけれど、念のためMRIを撮りましょう」

 そう言われて撮った結果が、例の画像だったのです。

 担当医の第一声は、「今日は1人で来たの?」でした。いよいよダメなんだと思いました。しかも、追い打ちをかけるように「ちょっと待っててください。院長を呼びますから」と言われたのです。あのMRI画像の後に「1人で来たの?」と「院長呼びます」ですから、不安が確信に変わりました。「こりゃ終わりだ」と……。

 結局、2時間ぐらい待たされたでしょうか。院長先生がやってきて、「かなり大きいので手術しないとダメです」と言われ、入院や手術の日取りの話になりました。でも、先生は黒い影が何なのかなかなか教えてくれないので、こっちはずっと不安なまま。「奥さんと一緒にいつ来られますか?」と聞かれた後、最後の最後に「髄膜腫かな。悪性だと輪郭がギザギザしているけど、これはきれいに丸いから良性だと思う」と教えられました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…