もうダメだと思った デンジャラス安田さん髄膜腫を振り返る
いまどきなのでLINEやメールで画像や文字のやりとりはできましたが、子供たちが病院まで来てくれても3階の窓から手を振ることしかできないのが歯がゆかった。僕に見えるように大きな字で、「パパ、がんばって」と書いてくれた画用紙を見た時は本当にうれしかったです。
声を大にして言いたいのは、月並みですけど「病院は早く行った方がいい!」ということ。腫瘍が良性だったのは結果論にすぎません。そう学んだので、じつは退院後に長年の「睡眠時無呼吸症候群」を治療すべく、呼吸器内科を受診し、今は「CPAP(シーパップ)」(気道が塞がらないように空気を送り込む装置)を付けて寝ています。おかげさまで高めだった血圧が少し下がりました。
(聞き手=松永詠美子)
▽1967年、東京都生まれ。郵便局員を経て芸能界へ。88年にノッチとお笑いコンビ「デンジャラス」を結成し、ツッコミを担当。「タモリのボキャブラ天国」などで人気を博す。2001年ごろから構成作家としても活動するようになり、ラジオやテレビで数々のお笑い番組を手掛けている。12年に19歳年下の女性と結婚し、現在3児の父。