「フィニッシュ」が苦手な男性にはカウンセリングと行動療法を
「そうです。勃起はして挿入するのですが、途中で萎えてしまって……膣内で射精ができません」
「マスターベーションはどうですか?勃起と射精はできますか?」
「まったく問題ありません」
こうしたやり取りは射精障害の患者さんとの診察では多く見られるものです。
「それでは、Aさんのマスターベーションのやり方を教えてください」
「ベッドとか布団に陰茎をこすりつける感じです。射精のイク瞬間に足を伸ばすクセがあります」
■普段の「不適切なやり方」が障害の原因
膣内射精障害に関しては、マスターベーションのやり方が大きく関係してきます。マスターベーションは個人の好きなやり方でできれば、本来は他人が口を出す必要はありません。そのため、私は患者さんに対しては誤ったやり方という表現ではなく、「不適切なやり方」という風に表します。正しいマスターベーションは陰茎を手で優しく包みこみ、上下にスラスト運動をするのがいいとされています。