「フィニッシュ」が苦手な男性にはカウンセリングと行動療法を
男性不妊症の患者さんの中には、元気はあるのに射精がうまくいかずに悩んでいる方が少なくありません。これを「射精障害」と言います。
射精は思春期を過ぎた男性なら当たり前のようにできていると思います。男性不妊症の原因となる射精障害はいくつか種類がありますが、今回は相談が多い「膣内射精障害」に絞って説明します。
膣内射精障害とは、「マスターベーションでは勃起も射精も問題ないのに膣内では射精できない」ことを指します。相談は、勃起して挿入ができても途中で萎えてしまって射精まで至らないケースが多い。38歳のBさんもそうでした。
「今日はどうされましたか?」
「実は妻との性交渉がうまくいかなくて相談にきました」
お話しを聞く限り、恋愛結婚ではなくお見合いに近い形で結婚されたようで、奥さんとは結婚前に性交渉はなかったようです。
「つまり、膣内には挿入できるけど、絶頂まで至らずに射精できないのですか?」