著者のコラム一覧
小川誠司仙台ARTクリニック副院長

1978年、兵庫県生まれ。2006年名古屋市立大学医学部を卒業。卒後研修終了後に慶應義塾大学産科婦人科学教室へ入局。2010年慶應義塾大学大学院へ進学。2014年慶應義塾大学産婦人科助教。2019年那須赤十字病院副部長。2020年仙台ARTクリニックに入職。2021年より現職。医学博士。日本産科婦人科学会専門医。

サプリを飲んでいますか? プレコンセプションケアという考え方

公開日: 更新日:

■不妊治療にもサプリメントの併用を

 ここ数年は20代、30代の若い不妊症患者さんが増えていますが、依然として日本で不妊治療を行っている方の半数以上が40歳を超えています。加齢は卵子や精子の質の低下に大きく関わっており、不妊治療を困難にしている大きな要因です。良い生活習慣、栄養バランスは生殖機能を維持するのに非常に重要です。そのため、不妊治療においても上手にサプリメントを活用していくことをおすすめしています。

 ビタミンDは骨代謝に関わり骨や歯を作るのに必要なビタミンですが、近年、卵子の質や反復着床不全などとの関連も報告されてきています。不妊患者さんの血中ビタミンD値(25-OHビタミンD)を測定すると、基準値の30ng/mlを満たしている方は実に1%以下です。つまり、通常の食生活では必要量のビタミンDを摂取することは難しく、サプリメントで摂取した方が効率の良い栄養素のひとつです。またビタミンDは通常の摂取量では十分に足りていない場合も多いため、内服後に血中濃度を測ってみることもおすすめします。

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