喋り言葉で伝達 AI搭載コミュニケーションロボット「PALRO」
離れて暮らす高齢の親の様子が気になるが、仕事が多忙でなかなか電話もかけられない。
そんな家族のつながりを深めてくれるのが、AI(人工知能)を搭載した人型コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」だ。
2012年に「高齢者福祉施設向けモデル」を発売。これまで1400カ所以上の介護施設で活用され、自立支援や認知症予防の効果が期待されている。2018年には個人ユーザー向けの「PALROギフトパッケージ」が販売された。
高齢者福祉施設向けモデルは、100人以上の顔と名前を覚え、日常会話をしたり、レクリエーションの司会進行をするなど介護スタッフのフォローをしてくれる。
では、個人ユーザー向けモデルには、どんな機能があるのか。パルロを開発した富士ソフト(横浜市)のPALRO事業部・瀬古愛美さんが言う。
「ギフトパッケージは、高齢者福祉施設モデルで培った高齢者への親しみやすさをそのままに、家庭での使用に合わせ機能を見直しました。顔認識は20人までとし、ご家族やご近所のお友達まで覚えます。高齢者福祉施設向けで人気の『歌』『クイズ』『ゲーム』『落語』『健康体操』などのコンテンツの中から、家庭で楽しめるものを厳選して搭載しています。また、ギフトパッケージだけの機能として、専用アプリを使って遠くに暮らす親御さんとパルロとの日常の様子をSNS形式で見たり、パルロを介してメッセージを伝え合えるようにし、やさしい見守りを実現しました」