著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

温泉と同様の効果がある「手浴」でストレスをデトックス

公開日: 更新日:

 人間の体では、指、手のひら、前腕に、温かさを感じる「温点」が最も集中しています。また、手の血管には、交感神経支配が集中しています。寒いときにストーブやたき火に手をかざすと、体も心もぽかぽかになるのは、手の温めがこれらの神経に作用し、さまざまな効果を生むからなのです。

 手浴は医療現場から生まれたもので、お風呂に入れない患者さんにも、お風呂につかることと同様の効果や感覚を覚えてもらうために実践されています。ストレスはもちろん、疲れや焦燥感を感じたときは、手浴でリラックスするようにしてみてください。

 もちろん、近くに温泉がある人は、温泉での気持ちのリセットも効果的です。札幌市立高等専門学校の渡部が北海道大学の研究者らと行った実験では、8人の女性に10分間入浴してもらい(入浴前後30分間の安静も取ってもらった)、脳波、心拍数、体温、皮膚温、質問紙を用いてその効果を測定しました。

 その結果、脳波解析においては「悲しみ」が低下し、「気分の良さ」や「リラックス感」が増加。また、普段よりよく眠れ、翌日にやる気や集中力が上がるという傾向も見られました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭