間違いなくやってくる新型コロナ「第6波」で備えるべきポイントは?
米ファイザー社は、ワクチンの効力について2回目接種から2カ月間の発症予防効果は96%で、4カ月後は90%、半年後は84%というデータを公表している。
また、英オックスフォード大学の研究チームは、ファイザー社製ワクチンを2回接種した人は、接種していない人に比べて1カ月後の有効性は90%高かったが、2カ月後は85%、3カ月後は78%に効果が落ちたと発表。米ブラウン大学の研究では、2回接種から6カ月後には抗体量が84%以上も減少したと報告している。
「都内では、すでに8月から高齢者の感染が再び増え始め、2回目のワクチン接種後に感染するブレークスルー感染も確認されています。しかも、いま接種を進めているワクチンは、もともと従来株に対して製造されたもので、8月に猛威を振るったデルタ株にもある程度の効果があったため流用している状況です。第6波で流行が予想されているラムダ株(ペルー型)やミュー株(コロンビア型)、デルタ株が新たに変異したデルタプラスに対してどこまで効果があるかはわかりません。実際、ワクチンの有効性はラムダ株で5分の1、ミュー株で7分の1まで低減させるという報告があります」(東丸貴信氏)