手汗がひどくてびっしょり…病気が隠れている可能性は?

公開日: 更新日:

 暑さや緊張状態になくても、手のひらがびっしょりになるくらい多量の汗をかく場合、「手掌多汗症」である可能性があります。基礎疾患や何らかの病気があって起こる「続発性多汗症」と、原因がハッキリとしない「原発性多汗症」とに分けられます。

 続発性の場合、原因になる病気がいくつか考えられます。たとえばホルモンが過剰になったり、不足することによる「内分泌疾患」や交感神経が活発化する「神経疾患」です。前者は甲状腺機能亢進症や橋本病といった疾患で、後者は多発性硬化症やパーキンソン病といった疾患が当てはまります。

がん」や「ケガ」によって腫瘍などが神経系を刺激し、汗のコントロールができなくなるケースも考えられます。発汗は体温調節の重要な機能で、この発汗をコントロールしているのが自律神経系の交感神経です。疾患によって神経経路にダメージが加わることで、交感神経が興奮状態になり、暴走してしまうのです。ただし、いずれの疾患の場合も手汗以外に体の痛みといった別の症状が出ます。

 一方、両手だけに汗が出て体調に異変を感じないなら、原発性多汗症の可能性があります。遺伝疾患の素因はあるものの、原因は分かっていません。皮膚科で問診と汗の量を計測し、原発性多汗症と診断されたら、塗り薬「塩化アルミニウム液」を処方されます。手のひらに直接塗り込んで、汗腺を封じて汗が出てこないようにします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…