子供の「いびき」に要注意! 口呼吸が顔の発育を妨げキレやすい性格に
「子どもが寝入りばなにいびきをかくのは問題ないですが、毎日朝までいびきをかくとなると、異常です。口呼吸になっている可能性が大いにあります」
こう話すのは、川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頚部外科の原浩貴教授だ。
たかが口呼吸……と思うかもしれない。しかし、口呼吸は顔の成長を妨げる。
「鼻から息を吸い、息を吐くという鼻呼吸は、顔面の発育に欠かせません。成長期にある子どもの呼吸ルートが口になると、上顎骨、下顎骨といった顔面の骨格を形成する顔面骨が未発達になり、奥行きのない顔になってしまう。すると顎が小さくなり歯並びが悪くなりますし、就寝中に舌が気道に陥りやすくなって、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)のリスクも高めます」(原教授=以下同)
OSAは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりして、体が低酸素状態になる病気だ。
熟睡できないのでいつも睡眠不足状態で、日中に居眠りしたり、倦怠感、気分の落ち込み、勉強がはかどらない、イライラしたり切れやすくなるといった性格の変化などが見られる。