子供の「いびき」に要注意! 口呼吸が顔の発育を妨げキレやすい性格に
アデノイドや口蓋扁桃の肥大と、アレルギー性鼻炎の両方で口呼吸になっている子どもも少なくない。これらでOSAになり、顔面の発育が妨げられて、OSAが成人以降も持続するケースも多い。
「口呼吸をしているかどうかは、いびきのほか、口元が緩んでいる、口が開いていることが参考になります。また寝返りを頻繁に打つ、早く寝ているのに朝スッキリ起きてこない、睡眠時間は十分なのに昼間に居眠りをよくする、などではOSAを合併している可能性をチェックできます。年齢が低いほどアレルギー性鼻炎の症状があっても自分から言い出せませんし、ましてや口呼吸をしているかは自覚できない。親が確認するしかありません」
口呼吸をしていそうなら、小児科ではなく、鼻も喉も診察できる耳鼻咽喉科へ。口呼吸の原因によって、治療は異なる。アレルギー性鼻炎なら基本的には薬物治療だ。アレルギー性鼻炎の根本的治療が期待できる舌下免疫療法が6歳以上から行えるので、場合によってはそれを検討する。
アデノイドや口蓋扁桃の肥大は手術でアデノイドなどを切除し、鼻の通りを良くする。
「肥大の度合いにもよりますが、必要であれば1歳でも手術を行います」
口呼吸は可能な限り早く発見し、早く対策を講じた方がいい。口呼吸が癖になってしまうと、アレルギー性鼻炎やアデノイド、口蓋扁桃の肥大の治療をしても、なかなか改善できなくなる。