血管<下>老化のメカニズムと改善法 ウオーキングでは負荷が軽すぎる人がいる

公開日: 更新日:

 そのため、定期的な運動で血管を拡張させれば、血管をしなやかで若々しく保つことができるというわけだ。NO分泌を高める運動で適しているのは、酸素を必要とする「有酸素運動」。ある程度の時間をかけて行う、あまり負荷をかけない中程度の運動になる。普段からまったく運動する機会がない人には、定番の「ウオーキング」が勧められる。下半身にたまった血液を押し上げる「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎを鍛えて、血流を良くする効果が期待できる。道具も不要で、思い立ったらすぐに始められる気軽さもある。

「しかし毎日、通勤に2時間以上かけている人や、若くて体力のある人にとっては、ウオーキングは軽すぎると思います。自分自身の体力に負荷がかかる程度の運動が『適切』と考えてください。体力に自信のある人なら、ウオーキングよりジョギングがいいでしょう。無理のない距離から始めて、うっすらと汗をかく程度が適切です。テニス水泳などのスクールに参加するのもお勧めです」

 また、血管は動脈と静脈だけではない。人体には総計で約10万キロメートルもの血管が走っているが、その約95%は毛細血管になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…