のどの動きを可視化する「嚥下運動モニター」 言語聴覚士と情報共有
センサーによって得られたデータは、ブルートゥースで専用タブレットに送信され、計測結果が波形やグラフで表示される仕組み。「カウントアプリ」と「トレーニングアプリ」の2種類のアプリで喉頭の動きを可視化することができる。
カウントアプリは、波形から嚥下を捉え、30秒間に何回唾液を嚥下できるかカウントする。これは臨床でも使われている「反復唾液嚥下テスト」で、30秒間に2回以下だと嚥下障害が疑われる。この嚥下回数と嚥下時間は自動的に記録され、直近3回分のデータ変化をグラフで確認できる。
トレーニングアプリは、嚥下訓練時の波形を表示する。訓練では嚥下機能の強化のために、嚥下したときに、のどぼとけを最も高い位置に保つ「喉頭挙上訓練」を行う。どれくらい喉頭が上がり、維持できているかが波形で分かるのだ。
「過去の結果データは、すべて記録され患者さんとSTが共有できます。それによってSTは指導しやすくなり、患者さんは納得して訓練に取り組めるので、モチベーション向上が期待できます」 B4Sには一般家庭向けはなく、医療・介護施設向けの製品になる。