スマートウエアを用いた「hamon」でストレスや疲労度を計測

公開日: 更新日:

 体に身に着けて使用できるタイプの端末のことを「ウエアラブル端末(デバイス)」という。そして、シャツのような「着るウエアラブル端末」を「スマートウエア」と呼ぶ。

 そのスマートウエアを用いて生体情報を取得し、企業の従業員らの体調管理に役立てることができるのが「hamon(ハモン)」だ。開発したのは繊維・ウエアラブルIoT企業「ミツフジ」(本社・京都府)。どんなヘルスケア・システムなのか。同社・プロダクト部の松本健志主任が言う。

「hamonのスマートウエアには、胸の部分に『銀メッキ導電性繊維』が編み込んであります。そこが電極となり、ウエアに装着した小型トランスミッターから心拍の波形データが、ブルートゥースでスマホアプリに送信されます。そして、アプリ内のアルゴリズムで解析された4項目の体調に関するリスクがスマホ画面に表示されます。これらの解析結果は、すべてクラウドにより管理者画面で遠隔モニタリングができます」

 解析で利用しているアルゴリズムは、産業医科大学などと共同開発したもの。4項目のリスクとは、「ストレス度」(100段階)、「眠気」の有無、「体調(疲労度など)」と「暑熱(熱中症)」のリスクが3段階で表示される。また、トランスミッターに内蔵された加速度センサーによって、「転倒」の検知もできるという。

 hamonの導入事例として、中学校や建設会社の熱中症対策、航空会社の客室乗務員のストレス対策、菓子製造工場でのストレスマネジメントなどに活用されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」