長崎・五島のかんころ餅 サツマイモ入りで食物繊維摂取

公開日: 更新日:

 長崎県五島市へ仕事で出かけた際、いただいたのが五島の郷土料理「かんころ餅」。「かんころ」は五島列島の方言で、サツマイモを薄く切ってゆで、天日干ししたものを指す。江戸時代、キリシタン迫害から逃れるために長崎から五島列島に渡ったキリシタンによって伝わったといわれている。

 保存食なので、基本的には“かちこち”。1センチ幅くらいに切って、ストーブやトースターでこんがり焼いて食べる。記者は菓子類はあまり好まないのだが、かんころ餅は素朴な甘さで、本当においしかった。外はこんがり、中はもっちりしており、その食感もおもしろい。つい手が伸び、何個もいただいてしまった。

 この時の同行者には出来たてのかんころ餅を食べたことがある人がいて、「フワフワで、焼いたのとまた違っておいしい」。実に羨ましい。

「実家から大量に送ってもらい、冷凍庫に保存している。大切に少しずつ食べる」とは、五島出身の知人。その気持ち、すごく理解できる。

 かんころ餅は、作り手によって甘さも違えば、“サツマイモ感”も違う。ただ一つ言えるのは、原材料が餅米オンリーではなく、サツマイモが混ざっているので、一般的なお餅と比べると食物繊維が摂取できる。お餅が好きで、正月中はお餅を何個も食べてしまう、ダイエット中なのに……という人は、かんころ餅がお勧めかもしれない。インターネットでも購入できるので、自分好みのかんころ餅を探してみて!(和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭