大腿骨頭壊死症で引退…元オリックス西浦颯大さんが苦闘を語る
病気をして改めて思ったのは、何に対しても可能性がちょっとでもあるなら挑戦してみる価値はあるということです。病気に限ったことではないと思いますが、自分のことで言えば「復帰を諦めたほうがいい」と言われても、諦めずに復帰を目指して挑戦したことは本当によかったと考えています。結果、復帰はできなかったけれど、挑戦したことでたくさんの方に応援をしてもらえました。もし何もせずにやめていたら、こんなに快く引退を受け入れてもらえなかったと思います。
開設したばかりのユーチューブチャンネルでも、いろんなことに挑戦して、挑戦する自分の姿を通して大腿骨頭壊死症という病気について多くの人に知ってもらったり、同じ病気の人たちに勇気を与えられたらいいなと思っています。
(聞き手=松永詠美子)
▽西浦颯大(にしうら・はやと) 1999年、熊本県生まれ。小学3年から野球を始め、中学3年の時にU15野球ワールドカップ日本代表に選出。明徳義塾高校に進み甲子園に通算4回出場した。2017年のドラフトでオリックス・バファローズから6位指名を受けて入団。18年に一軍登録されプロ初出場を果たした。21年9月に現役引退。今年、ユーチューブチャンネルを開設し次の道を歩き出した(https://www.youtube.com/watch?v=AHm7jkJngx0)。