腎臓がんで手術のBOROさん「小さなことに幸せを見出せるようになった」

公開日: 更新日:

BOROさん(歌手/67歳)=腎臓がん

 2021年1月、左腎臓の部分摘出をしました。手術後の鈍痛や、周りの環境を見たとき、ここは「地獄だ」と思いました。

 でもあるとき、ふっと「これが今の自分の現実だ!」と自分自身に起こっている全部を受け入れた瞬間があって、それからすべてが許せました。痛いし、地獄だし、どうしようもない状態の中で、「あとは希望しかない」と悟りのような境地になったのです。

 きっかけはある嵐の後に見えた虹でした。病室の窓の外にきれいな虹がかかっていたのがうれしくて、「自分はまだささやかなことに喜びを感じることができる。虹を見て安らぐ気持ち、その感性が残っている。よかったぁ」と思えたのです。

 主治医に「腎臓に小さい腫瘍ができている」と言われたのは、2018年にCT検査を受けたときでした。私はそれまでにさんざん闘病していたので、主治医が定期的に注意深く私を診てくれていまして、早期発見となりました。

 ただ、6ミリ程度の大きさだったので経過観察となり、16ミリほどになった2020年秋、大学病院で本格的な検査を受けて、がんが確定したという経緯です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース