著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

アドバイスをすると「認知的不協和」が生じ成果が上がる

公開日: 更新日:

 冬季オリンピックが20日に終了し、来週3月4日からはパラリンピックが開幕します。手に汗握って応援してしまう、そんな瞬間がしばらくは続くことでしょう。

 応援といえば、松岡修造さんの熱いエールが思い起こされますが、実はペンシルベニア大学の研究(2019年)に、「アドバイスを与えたり、励ましたりすることで、アドバイザー本人のやる気や成績が向上する」という興味深い報告があります。「キミならできる!」「あきらめるな! 大丈夫!」といった掛け声には、驚きの効果がある--。

 なぜ松岡修造さんが常に向上心の塊なのか、その理由がこの研究からわかるかもしれません。

 研究は、約2000人の多様な公立高校の生徒を対象に行いました。

 自分より若い生徒、すなわち後輩に対して、8分間の学習場所や学習戦略についてアドバイスを行ったグループと、そうではないグループに分け、さらに前者には後輩へやる気を促進するような手紙を書いてもらいました。

 その上で、学期末テストの成果を比較したところ、少しではあるもののアドバイスを送った生徒たちの学力が伸びている傾向が見られたそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された