著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「ラジオ体操→ジョギング→入浴」は最強モーニングルーティン

公開日: 更新日:

 一時期、芸能人をはじめ、さまざな方が「モーニングルーティン」(朝の習慣)の動画を公開し、人気を集めました。朝は、頭の働きが鈍くなるもの。自分に合った習慣を取り入れたいという思いから、多くの人がモーニングルーティンに関心を抱いたのも納得ではないでしょうか。

 そこで、私からも科学的なエビデンスに基づいたモーニングルーティンを伝授したいと思います。

 脳が働くために必要なのは糖分と酸素。ですから食事で糖分を確保しつつ、運動で心拍数を上げ、酸素の乗った血液を脳にドンドン送り込むことが効果的です。

 その実践法として、運動が◎。山口大学の佐々木と塩田が行った実験(2016年)では、被験者にまずラジオ体操を、続いてボールのドリブルやジョギングをしてもらい心拍数を120~140拍/分に高め、その後、計算をしてもらいました。すると、解答数と正答数が向上。つまり、運動してから作業をした方が、頭がよく働いている状態で作業できたのです。

 ラジオ体操で頭と体をほぐしたら、定番ではありますが、ジョギングがおすすめです。嫌なことやストレスがたまっているときは、ジョギングをすると気持ちが向上していくことが判明しています。

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