4回目ワクチン接種に予防効果は期待できない…米国の専門家も指摘

公開日: 更新日:

 そんな中、米国の食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルスワクチンの追加接種の必要性や変異型への対応について今後の方針を議論する諮問委員会を開いた。その中で世界で感染が広がるオミクロン型の派生型BA.2に、既存ワクチンが十分適合していないとの指摘が出たという。

 諮問委にはFDAをはじめ、米疾病対策センター(CDC)や米国立衛生研究所(NIH)、世界保健機関(WHO)などの専門家らが参加した。しかもFDAのワクチン開発部門の副ディレクターは「既存ワクチンは主流となるBA.2に十分適合していない」と語ったという。

 多くの専門家が4回目ワクチン接種の予防効果を否定的に見る根拠はファイザー社製ワクチンの接種が積極的に行われるイスラエルの研究結果。60歳以上のイスラエル人125万人あまりの今年1~3月の健康記録の分析で、内容は世界的に権威のある医学論文雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載されている。

 それによると、3回目接種群に比べて4回目接種群は接種4週目で重症化リスクは3.5分の1に低下となったものの、感染が確認されるリスクは4週目で3週群の半分、8週目では1.1分の1とほぼ戻ったという。つまり、感染予防効果は2カ月間しか持たない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主