4回目ワクチン接種に予防効果は期待できない…米国の専門家も指摘
新型コロナウイルス感染症が再び拡大基調に入った。国立感染症研究所が7日公表した「新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等」(2022年4月6日現在)がそれを示している。
全国の新規感染者数(報告日別)は、直近の1週間では10万人当たり約259人。今週先週比1.08と増加傾向となっている。
地域別では滋賀(0.82倍)、兵庫(0.95倍)などのように減少に転じている地域もあるが、宮崎(1.68倍)、大分(1.39倍)、和歌山(1.33倍)をはじめ、多くは増加を示している。
感染研は今後について「お花見、歓迎会などが行われる時期であり、特に夜間滞留人口の増加が新規感染者の増加要因となりうること、子どもは、新学期が始まり、学校での接触機会が増加する可能性があること」「BA.2系統への置き換わりが進んでおり、新規感染者の増加要因となりうる。ヨーロッパではBA.2系統への置き換わりが進み、感染者だけではなく重症者・死亡者が増加に転じている国もある」「オミクロン株に対する感染予防効果はデルタ株に比較しても低く、しかも持続期間が短いことに留意が必要」などとして感染増への懸念を示し、ワクチン接種するよう説いている。