メリンジョは長寿遺伝子を活性化し肥満や心臓病の改善に役立つ
「メリンジョ」というなかなか聞き慣れない名前の植物があります。原産はインドネシアで、カリマンタン島(ボルネオ島)の深い森に住むダヤック人は、メリンジョを「生命の木」と呼び、語り継いで栽培してきました。接ぎ木で簡単に増やせることから、食料不足に苦しむ人々を救えると期待され、東南アジアでは一般的な野菜なのです。
メリンジョの花や葉もサラダでよく食べられているのですが、近年話題に上がっているのはドングリほどの大きさの種子。栄養価が高く、炭水化物やタンパク質が豊富なうえ、ポリフェノールのひとつであるレスベラトロールが豊富なのです。
レスベラトロールは赤ワインなどに含まれている成分ですが、メリンジョにはレスベラトロールが2個重なったレスベラトロール二量体「グネチンC」と呼ばれる特殊な形をしたものが含まれています。
レスベラトロールは長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあるといわれています。グネチンCにも同様の効果が期待され、肥満、心臓病、加齢に伴うさまざまな症状の改善に役立つという報告があります。