自宅看取りは「在宅診療」と「介護」でこう変わった 家族の大きな負担は過去の常識

公開日: 更新日:

■地域が家族を支える

 もし家族が患者の世話に疲れた場合は、2~4週間、病状の安定している患者を病院が受け入れる「レスパイト入院」制度がある。いまはそれで家族が休むことができる。

 また、ヘルパーや看護師ら、自宅に他人を入れることを激しく断る患者や家族も少なくない。

 しかし、相性の良い介護職が介入すると結果として本人の日々の生き甲斐のひとつになるという。

「家族が留守のときに患者ひとりで置いておくのが心配なら、病院や施設ではなく、日中に一時預かりしてくれるデイサービスなどの活用も可能です。朝に迎えに来てもらい、夕方に帰ってくる。昼ごはんや入浴サービスも付きますし、他人と関わることで患者と家族の生きるモチベーションにもつながります。帰ってきたら少し疲れて、以前より薬がなくても夜は早い時間からしっかり寝られるようになる方も多いのです」

 在宅の不安のひとつに「痛い、苦しい姿を見せたくない、見たくない」という患者や家族の思いがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も