著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【プルーン】不足しがちな成分が豊富で「ミラクルフルーツ」と呼ばれる

公開日: 更新日:

 プルーンは梅や桃と同じバラ科の植物で、西洋スモモとも呼ばれています。プルーン(PRUNE)の語源は、フランス語でプルーンの木を指す「プルノー(PRUNEAU)」に由来するといわれています。プルーンの発祥の地であるコーカサス地方では「命の果実」、欧米では「ミラクルフルーツ」と呼ばれています。

 そんなプルーンに特に多く含まれている栄養成分が、鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類、水溶性食物繊維であるペクチンなどです。近年の研究でも健康効果に関するさまざまな報告がなされています。

 ドライプルーンに多く含まれるネオクロロゲン酸などのポリフェノールは強力な抗酸化作用を持つためマウスの免疫機能を向上させることや、閉経後の女性236人を対象に乾燥プルーンを食べてもらうと骨密度の改善が見られたこと。プルーンに含まれるポリフェノールが悪玉コレステロールの上昇を抑え、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があることなどもわかっています。

 また、プルーンには水溶性食物繊維であるペクチンが豊富に含まれているのですが、一緒に含まれているマグネシウムなどの効果も相まって、腸内環境を整える働きがあることがわかってきました。さらには少し昔の研究にはなりますが、1993年に貧血改善効果が高いといわれるホウレンソウよりもプルーンの貧血予防効果のほうが優れているという報告も。今でもアメリカの病院などでは、妊婦にプルーンジュースを飲ませて便秘や貧血の予防に役立てているケースもあるそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭