「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない
しかし、合わないメガネで最も多いのは度の強すぎるメガネ=過矯正のメガネだという。合わないメガネの実に7割が過矯正だという話もある。
「現代人は室内で過ごすことが多く、仕事や勉強で近くのモノを長時間見る生活をしています。ですから、本来はそれほど度数の強いメガネは必要ありません。むしろ、度数が強すぎると『過矯正』となって目に余計な疲労が蓄積し、イライラや眼精疲労を引き起こして、吐き気や頭痛、肩こりなどの原因ともなります」
とくにいまはスマホの利用、子供のオンライン授業や大人のリモートワークなどの増加により、長時間デジタル機器を見つめ続けることで引き起こされるVDT症候群を患うリスクが高い。
実際、厚生労働省の「平成20年 技術革新と労働に関する実態調査」でも、パソコンを日常的に使用する仕事をしている人のうち、9割以上の人が目の疲れや肩こりがあると回答している。
目の痛みやドライアイなどといったVDT症候群の症状に過矯正が拍車をかけ、眼精疲労が深刻化しやすい状況にある。